Corinne Pinder博士(登田 隆研究室の博士研究員)が共著者である国際共同研究論文がNature Communication誌、電子版に出版されました

[研究報告]
Corinne Pinder博士(登田 隆研究室の博士研究員)が共著者である国際共同研究論文がNature Communication誌、電子版に出版されました。
 
 論文名:LARP7 family proteins have conserved function in telomerase assembly’ 
この論文は、英国ロンドン大学(University College London)、富田和範博士の研究室で主に行われ、英国Imperial College London、米国Salem State Universityとの国際共同研究の成果です。
 
[要約]
全ての真核生物で、染色体の末端はテロメアと呼ばれる特殊な構造をとっています。テロメア形成・維持に異常が生ずるとガンを含む種々の重篤なヒト疾患が引き起こされることがわかっています。テロメアはテロメラーゼと呼ばれるRNAと結合する特殊な酵素によって作られます。本研究ではLar7 (Pof8)という新規RNA結合タンパク質が、テロメラーゼを安定化し、その酵素活性を促進する重要な因子であることを、分裂酵母を用いて世界で初めて明らかにしました。
 
[PUBLICATIONS]
Collopy LC, Ware TL, Goncalves T, S IK, Yang Q, Amelina H, Pinder C, Alenazi A, Moiseeva V, Pearson SR, Armstrong CA, Tomita K (2018). LARP7 family proteins have conserved function in telomerase assembly. Nat Commun 9, 557.
 
Corinne Pinder博士は『日本学術振興会頭脳循環戦略的国際研究ネットワーク推進プログラム』によって採択された「寿命制御メカニズム解明を軸とする共同研究ネットワークを介した国際的研究者の育成」事業により支援されています。