【クオラムセンシング阻害活性を有する新規アゾキシアルケン化合物の発見
-薬剤耐性菌の出現を抑える感染症治療薬への応用に期待-】
放線菌Streptomyces sp. TOHO-M025株を大量培養したところ、新規アゾキシアルケン化合物の蓄積を見いだしました。本化合物の構造解析を行ったところ、maniwamycin Fのアミド基がメトキシカルボニル基に置換された新規アゾキシアルケン化合物(maniwamycin Gと命名)であることを明らかにしました。本化合物は、他のmaniwamycin類と同様にクオラムセンシング阻害活性を有しており、本知見をもとにして薬剤耐性化の抑制効果が期待できます。
本研究成果は、2022年6月11日にアメリカ化学会の学術誌「Journal of Natural Products」に掲載され、当該号の表紙に採用されました。
掲載雑誌:Journal of Natural Products
DOI:10.1021/acs.jnatprod.2c00131
論文題目:Isolation, Biosynthetic Investigation, and Biological Evaluation of Maniwamycin G, an Azoxyalkene Compound from Streptomyces sp. TOHO-M025
著者:著者名:達川綾香 1, 田中悠 2,3, 長野遥 2,3, 福本敦 4, 安齊洋次郎 4, 荒川賢治 1,2,3*
1:広島大学大学院先端物質科学研究科(現 大学院統合生命科学研究科)
2 : 広島大学大学院統合生命科学研究科
3 : 広島大学健康長寿研究拠点
4 : 東邦大学薬学部
*:責任著者
【お問い合わせ先】
<研究に関すること>
大学院統合生命科学研究科 准教授 荒川賢治
Tel:082-424-7767
E-mail:karakawa*hiroshima-u.ac.jp
<報道に関すること>
広島大学 広報室
Tel:082-424-4383
Email:koho*office.hiroshima-u.ac.jp
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