広島大学健康長寿研究拠点 (HiHA) 拠点リーダー
河本 正次 (広島大学大学院 統合生命科学研究科 教授)
日本は世界遺産に登録された日本食、および戦後経済成長に支えられた健康福利制度の改良により、平均寿命が伸長し国民がより長生きできるようになりました。現在の平均寿命は、男性80才、女性87才です。しかしその一方で、出生率の低下とともに先進7カ国で最も人口の高齢化が進んでいます。 今後もさらに高齢化傾向が続き、近い将来これまでどの国も体験したことのない超高齢化社会に向かうことが予想されます。このような状況の中で、より大切になってくるのは、健康的に老いる、いわゆる「健康のまま寿命を延長すること」であります。健康長寿は我が国のみならずとりもなおさず人類が希求する21世紀の重要な課題です。当研究センターは健康長寿達成するための研究機関として、基礎、応用分野を問わず、センター一丸となって日々鋭意邁進していく所存です。